現在、8月1日の富士宮市観光課主催、御神火祭に出演の決まりました白蓮會は、本番に向けてバリバリ練習に励んでいます。
御神火祭は富士山関連のイベントで、元々は市民発祥のお祭りです。
富士宮では夏祭りといったらコレですが、今年はオファーを頂きまして、市や県の重鎮も参加するパレードの部にて、行列を先導する重要なポジションです。
お会式前に良い機会を頂きまして有り難い限りです。
TEL.0544-26-3278
〒418-0039 静岡県富士宮市野中685
また詳しく記事にする予定ですが、富士山には大泉寺の御題目宝塔が建っています。
かつてはここに祖師堂がありましたが、祖師堂含め多くの仏教施設は明治政府の廃仏毀釈により壊されてしまいました。
今では奇跡的に難を逃れた御題目宝塔のみが、江戸時代以前に神仏混合で大切にお参りされた時代の名残となっています。
場所はココ↓
+35° 20′ 29.24″, +138° 44′ 15.76″
写真は平成22年に(有)石材の小野田さんから寄進して戴いた香炉を持って行った時のものです。
もう5年も経つんですね、時間の流れとは早いものです。
これは黒御影の良いもので、33kgもあって担いで行くのは重かったなぁ・・・
空気も薄く平地よりも体が動きませんでしたが、お檀家さんや友人に協力してもらい、現地に届けられたことは良い思い出です。
さて、7月18日に白蓮會と共にここを参拝し、天下泰平国家安穏と登山者の安全を祈願し纏を奉納する予定でしたが、
台風の為延期となる可能性が出てきました。
8月22日を予備日としておりますので、参加希望の方はお問い合わせください。
皆さんは「高座説教」をご存知でしょうか?
日蓮宗独特の法話の仕方なのですが、落語の原点とも言われています。
高座説教について詳しくはまたの機会にご紹介致します。
私(副住職)の属する日蓮宗静岡県中部布教師会では現在、高座説教の教則DVDを製作中なのですが、昨日はその撮影を行いました。
私は裏方での参加となりますが、業者さんとの打合せや、撮影の仕方を拝見させて頂きますと、プロの仕事を間近で見るということは、違う職業でも色々と勉強になります。
ほんの数秒のシーンでも、じっくり時間をかけて妥協せず何テイクも撮影するのはとても神経を使います。
トータルでも数十分の動画で、撮影に3日掛かる事となりました。
普段何気なく観ているドラマや映画も、途方もない時間と手間をかけているのがよく解ります。
そういえば、我が家の三つ子を授かり産まれたときも、TV局から取材に来てましたが、私の横で何日かずっとカメラを回してましたが、実際に放映されたのはほんの数分でしたね。
スポーツ選手なども試合の為に練習を重ねます。
イチロー選手は天才と呼ばれる事を嫌うそうですが、天才という言葉が努力の積み重ねを否定するような気分になるのかもしれません。
我々僧侶も日々修行を積み重ねておりますが、僧侶にとって成果の披露の場というのは何処にあるのか?
お説教というのも披露の場ではありますが、お説教をするのも言説修行という修行のひとつでもあります。
学生時代、私が住み込みで修行生活をさせて頂いた日蓮宗宗立谷中学寮の当時の寮監・菅野先生がよく仰られておりました
「谷中学寮では細かいルールのようなものは決めません。ここで生活を共にする皆に守っていただきたいのは、ただ、僧侶たれ!」
これは「僧侶たれ」という言葉に全て込められています。
僧侶らしい生活を自分自身で考えて行動しろという意味です。
高座説教という優れた技術を、活かすも殺すも我々説教師の資質次第で、同じ言葉を同じように発しても、説得力に差が出るのはそういう「僧侶たるか」どうか。
ステレオタイプな僧侶像を体現するのではなく、個性を活かしながら言葉遣いや細かい仕草にも気を配り、その積み重ねが説得力を生むのでしょう。
久々に高座説教の所作に触れ、初心に帰って色々と考える事ができました。
前回の補足になりますが、ご質問を戴いたり、後から気づいたことなどを少し。
上の画像はあくまでも一例であり、住宅事情によるお仏壇のサイズや、土地柄によって異なる場合もあります。
日蓮聖人像や、仏具なども予算やスペースによって無くてもよい場合があります。
御本尊は確実に菩提寺から拝受したものをお供えください。
市販されているモノはただの印刷物です。
お仏壇の本義は御本尊を安置することです。
御本尊は何十年もそのお仏壇やご家庭を守護してくださる大切なものですので、ちゃんとした御本尊をご用意ください。
仏飯とは仏様にお供えするご飯やお茶のことを言います。
ご飯はその日炊いたものをお供えし、炊かなかった場合はお茶のみでも構いません。
供え方は注意が必要で、間違った供え方をしているお宅が多いのでよく確認してしてくださいね。
上の画像でもそうですが・・・
違和感があると思いますが、通常我々がご飯を食べるときは左にご飯、右に汁物と決まっていますが、仏様も同じです。
お仏壇は仏様の側から見たときに正しい向きとなるよう、向かい合った私たちとは反対向きになるわけです。
日蓮聖人像は日蓮宗ではとても大切な方ですので、極力安置してください。
ただ、スペース的に不可能であったり、金銭的に一度に揃えられない場合は無理せず余裕のある時に揃えてください。
お寺の本堂と同じ機能を有するお仏壇は、御本尊に日蓮聖人を含めて勧請してありますので、
御本尊さえあればすべての仏像をお供えしているのと同じ意味があるのです。
香炉・燭台(ろうそく)・立花(生花)を合わせて、それぞれ一つの場合は三具足、燭台・立花が一対になると五具足といいます。
これはお仏壇のサイズに合わせて選んでもらえば、数はどちらでも構いません。
過去帳には、ご先祖様の御戒名や、忘年などが書かれています。
お位牌を置くスペースは限られていますので極力置いて、ご先祖様の御供養を致します。
また中は、1日~31日までのページになっており、
毎朝お参りをしたときにその日の日付のページを開きます。
祥月命日以外の月でも、月命日といい毎月そのページを開いたときに書いてあるご先祖様の御戒名を読み上げ御供養してください。
一般的には果物やお菓子を高坏に載せてお供えします。
古くなる前に交換しましょう。
よく仏様にお供えしたものは食べられないという方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。
旬の初物など、夕食の前に少しお供えし、夕食の時に下げて食べても構いません。
また遠方の親戚や知人から頂いた物も一度お仏壇に供えましょう。
大きな箱の場合はお仏壇の下に置いても構いません。
常識的なものであれば、デザインは細かい規定はありません。
ただ、お仏壇はその時限りではなく、ご家族が受け継いで何十年も使うものです。
流行に流されず、飽きがこないオーソドックスなものが良いでしょう。
素材も規定はありませんので予算に応じて選んでください。
但し、造りがしっかりしたものを選ぶことが肝心で、
ダメなものだと数年で扉がガタついたり、板厚が薄いものだと少し押しただけで凹んでしまうものまであります。
内部の構造については、極力3段は欲しいところです。
また最上段真ん中には、御本尊を掛けるフックがあるか確認してください。
無い場合は後付けでも構いませんが、物によっては背面の板が薄く貫通してしまったり、
画鋲などで押したときに板自体がゆがんでしまうものまであります。
購入するときは専門店でアドバイスを受けながら、
素材よりも造りに拘り、触って確認する事を忘れないで下さい。
お墓参りで使うものより良いものを使ってください。
お墓参りでは杉線香をよく使いますが、煙は出ますがお香本来の香りはほとんどしません。
お仏壇では一度に使うのは1~3本ほどです。
高価なものでなくても構わないので、お香本来の香りがするものを選んでください。
稀に・・・カビが生えたり、湿気て曲がったものをそのまま放置しているお宅も見受けられますが、その場合は新しいものに変えましょう。
https://www.facebook.com/dsj.mandoko
質問がありましたのでこちらでご紹介させていただきます。
いずれ大泉寺公式サイトでもページを作る予定ですが、現状上記のfacebookページが白蓮會のサイトとなっています。
facebookアカウントが無くても閲覧は可能だと思います。
白蓮會は大泉寺万灯講「白蓮會」(びゃくれんかい)といいます。
日蓮宗では宗祖日蓮大聖人のご命日近辺に、御法事にあたる「お会式」(おえしき)という行事をどこの寺院でも行います。
その「お会式」の時に活動するための団体です。
地方にもよりますが、法要以外に盛大にお祭をする場合があり、
そのお祭りでは「万灯行列」と呼ばれる練り供養をします。
上の写真がその様子ですが、お囃子にのせて豪快な「纏」を振る見ごたえのあるものです。
副住職の私が学生時代、東京池上本門寺のお会式にて万灯行列を見たときに、日蓮宗にもこんな凄いお祭りがあるという事、
何より若い人たちがたくさん参加している事に感動をしました。
池上本門寺のお会式は江戸時代から大変有名な行事で、江戸三大祭の一つとして庶民に親しまれてきました。
現在でも10月12日の御逮夜には一晩で30~40万人もの参拝客がいるといわれており、
万灯行列も100団体もの参加があり、夕方から真夜中まで行列が絶えません。
言い方は良くないかもしれませんが、当山のお会式にはご高齢な方々しか訪れず、出席者の減少が長年の課題となっておりました。
5年ほど前に、この池上で見た万灯行列を富士宮でやりたいとずっと思っていたのが、
多くの協力者のもと何とか形になり大泉寺万灯講として活動を始めましたが、
大泉寺檀家以外の参加者等に門戸を広げ、お会式以外の行事でも必要以上に寺に縛られず活動をできるように
塩川勝利さんを講元とし、独立した組織「白蓮會」として昨年より活動を始めました。
まだ新しい会なので服装などは統一できておりませんが、今もっと良い会になるよう活動しています。
上は後期高齢者の方から、下は2歳児まで幅広い会員たちが楽しく参加しており、年々地元での知名度も上がってきました。
大泉寺のお会式以外でも、今までに
地元寺院のお会式、身延山久遠寺お会式、池上本門寺お会式、野中神社大祭、西山本門寺信長公黄葉祭、野中フェスタ、等々多くの行事で精力的に活動しています。
興味のある方は年齢・経歴・性別問わず、どなたでも参加可能ですので興味のある方は
副住職までお問い合わせください。
今境内では様々な花が咲いています。
仏さまの世界はたくさんの花に囲まれていると言われていますが、
霊山浄土の如く、通年景色を楽しめる場所でありたいと思っています。
特にクレマチス、オルラヤが見頃です。