杉苔の張り替え作業を行いました

苔のマットを敷き詰めます

本日、中庭の杉苔(すぎごけ)の一部が傷んでしまっていたため、住職自ら張り替え作業を行いました。

風雨や日照、季節の移ろいの中で自然に傷んでしまった箇所。美しい景観を保つためには、やはり手をかけてやる必要があります。

まずは、苔を張る下地となる土を丁寧にほぐし、柔らかく整地します。これは苔がしっかりと根を張るための大切な準備工程です。その上に新しい杉苔のマットを丁寧に敷き、水をたっぷりと与えた後、苔と土とをしっかりと馴染ませるように木槌で軽く叩いて固定していきます。

この作業、一見簡単そうに見えますが、実際にはなかなかの重労働。

今日は暑くなる予報だったので、早朝6時前に作業したのですが、かなり広い範囲にわたっての張り替えだったため、住職の額にはしばしば汗がにじんでおりました。

苔は一度整えると、四季折々の光や雨に照らされて、また静かな美しさを取り戻します。ご参拝の折には、ぜひ中庭の苔にも目を向けてみてください。ひとつひとつの緑が、手をかけた証として静かに息づいております。

最後に水を撒いて伸びてくるのを待つだけです
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