釈尊涅槃会と宗祖御降誕会

IMG_0004

20160216-222145.jpg

20160216-222116.jpg

昨日2月15日はお釈迦様が涅槃(現世での肉体の消滅)をされた日です。

そして翌2月16日は日蓮聖人のお生まれになられた日で、大泉寺では毎年16日に有志の方々と法要を行います。

20160216-222130.jpg

写真を撮り忘れてしまいましたが、釈尊涅槃図と宗祖御降誕会図の二つの掛け軸を飾ってお参りします。

釈尊涅槃図では、干支の十二支もちゃんと描かれており、弟子たちだけではなく、

天人や鬼まですべての生き物が悲しんだいる姿が描かれています。

現代でも一般の方の葬儀の際にも、四華花をもって葬列に望みますが、これもお釈迦様の涅槃と深く関係しています。

 

yi4802

 

釈尊が涅槃に入られるときに、近くに生えていた四本の沙羅双樹の花が真っ白に立ち枯れをしてしまいました。

死者がお釈迦様と同じ涅槃の境地に至れるよう願いを込めてお墓にお供えを致します。

 

 

 

身延山輪番奉仕

20160120-233403.jpg

本日は身延山久遠寺へ、市内寺院20ヶ寺で輪番奉仕に行ってきました。
輪番奉仕とは、日蓮宗では日蓮聖人の御廟所を弟子たちが交代(輪番)でお護りした事を伝統的に続けております。

20160120-233650.jpg

その為、総本山よりご奉仕の委嘱を行う「委嘱式」を執り行います。

今回は市内各寺院より310名のご参加をいただきました。

20160120-233850.jpg

日本各地で荒れた気候だった様ですが、最高の好天に恵まれて凛とした空気の中、心静かに日蓮聖人と向かい合いご奉仕する事ができました。

因みに大泉寺は今回の輪番で、記念すべき50回目の表彰をして頂きました。
また来年が楽しみです。

除夜の鐘

20160101-014202.jpg

20160101-014211.jpg

大変寒い中、多くの方々にご参加いただきました。

例年より早い時間帯に順番待ちしている方が多く見られまして、嬉しく思いました。

参加型の行事ですので、今年の大晦日もより多くの方にご参加頂きたいですね。

素晴らしい仏縁を頂きました。

本日は市内の妙善寺さんのお会式法要に出仕して参りました。
最高の天気の中、富士山もよく見えて、境内からの眺めは素晴らしいものでした。

20151121-202554.jpg

なんと、境内には「慈母観音像」の「一のみ運動」が行われていました。

東日本大震災慰霊仏像建立事業

↑詳しくはこちらから。

僧侶から一般の方まで、東北への思いを込めて仏像制作に関わって頂くという、素晴らしい事業です。

既に一体目の「悲母観音像」は陸前高田市の妙恩寺様に納められております。

20151121-202609.jpg

副住職も一のみ、気持ちを込めて入れさせて頂きました。

一のみ入れた方の名前は記帳されて、いずれ完成の際には観音様の御胎内に納められて、仙台光勝寺様に奉安されるそうです。

20151121-202617.jpg

20151121-202626.jpg

これが実際に使用した、ノミと木槌です。

一のみ入れるまでは正直ピンと来ない感じでしたが、一のみ入れて少しでも関わると、この慈母観音様が完成の際にはぜひ仙台まで参拝に行きたくなってしまいました。

東日本大震災後に、大船渡や陸前高田まで何度か伺いましたが、現地は被災後1年経っても瓦礫の山でした。
現在でもかつて民家が並んでいた街並みはなく、何もない平地が広がっています。
この光景を見ると、誰でもとても悲しい気持ちになります。
現地の方々はもっともっと悲しい思いをしています。

観音様は「慈悲」深い菩薩です。

その「悲しみ」を受け止めるための「悲母観音様」を先に被災地へと送り、次に「慈しみ」を広める「慈母観音様」を送るそうです。

皆様もどこかでこの活動に出会いましたら、是非一のみ入れて、慈しみの心を東北へと伝えて頂きたいと思います。

大泉寺でも機会があれば活動誘致してみたいと思います。

お会式を無事終了致しました。

20151018-DSC_1216 20151018-DSC_1214

13:00~日蓮大聖人七三四遠忌御会式大法要

お会式

日頃一年間無事に過ごすことが出来たことを、日蓮聖人に対して報恩感謝の気持ちを込めて行う法要です。

いつもより多くの方に、本堂へとお上がり頂くことが出来ました。

 

20151018-DSC_1266 20151018-DSC_1284

14:00~お会式高座説教 東光寺住職川名義博上人

久しぶりに高座説教を復活、

とてもわかりやすいお話で聴聞者の皆様も

うんうんと頷きながら聞法のご修行を勤められました。

 

20151018-DSC_1254

同時刻~おえしき青空商店街開店

写真が少なくて申し訳ありませんが、

想像以上の賑わいで、売り切れ続出ッ!!

各店こだわりの商品が並び、内容は濃かったです。

人が途切れることはなく、子連れの方も多かったですね。

このイベント部門は大成功だったと思います。

 

15:00~富士山満願天拝祖師御開帳特別祈祷会

写真がなくて申し訳ありません…

修法師四名による修法会を行い、申し込みされた方々の各ご祈願を行いました。

 

20151018-DSC_1320 20151018-DSC_1347 20151018-DSC_1289

同時刻、フラワー通り「長谷川飲料本店」様の駐車場をお借りし、万灯行列を開始致しました。

大戦時万灯講「白蓮會」そして「林正寺万灯講」(鮫島纏保存会)との合同練り供養です。

20151018-DSC_1401 20151018-DSC_1408 20151018-DSC_1394 20151018-DSC_1385 20151018-DSC_1382 20151018-DSC_1329 20151018-DSC_1363 20151018-DSC_1347 20151018-DSC_1343 20151018-DSC_1447 20151018-DSC_1426 20151018-DSC_1604 20151018-DSC_1552 20151018-DSC_1553 20151018-DSC_1308 20151018-DSC_1307 20151018-DSC_1310 20151018-DSC_1315

約2.7キロ、チビッコ達も頑張りました!!

 

20151018-DSC_1630

 

「西が丘幼稚園」様で休憩させて頂き、

17:00~「富士見荘」様より大泉寺に向けて出発しました。

 

20151018-DSC_1623 20151018-DSC_1667 20151018-DSC_1670 20151018-DSC_1706

「万灯キャンドルナイト」とのコラボレーションで

境内が素晴らしく幻想的な万灯行列となりました。

お会式は素晴らしい行事です。

もっともっと良いお会式になるよう頑張ります。

動画はまた編集して後日アップします。

 

 

お会式(おえしき)法要情報②高座説教

CQcBGpAUwAAq2Id

説者(お説教をするお上人)は、市内「東光寺住職・川名義博上人」です。

私立宮原学園副園長、身延山布教師、人とまちづくり支援の会代表、富士宮市文化財保護委員など方々で活躍されています。

特に東日本大震災の後、何度も岩手県まで足を運び自らの手で支援活動を行っており、私も何度かお手伝いさせて頂きました。

今回の鬼怒川の決壊地域でもすでに活動を始めています。

普段は幼稚園の副園長先生として子供たちと触れ合う優しい方です。

 

さて、「高座説教とは日蓮宗独特の古式に則った伝統的なお説教のスタイルの一つです。

落語などでも高座を使いますが、元々はこの高座説教から派生したものです。

娯楽の少なかった昔は、お説教も庶民の娯楽の一部であったと言われています。

普通のお説教等は違い、様々なルールが決められております。

日蓮宗は鎌倉時代から続く宗派ですが、長い歴史の中でいかに解りやすく仏さまの教えを説くのか、

代々口伝で練られてきた素晴らしいものです。

 

特徴的なのは日蓮聖人のご生涯を、

高座の狭い空間で語りだけでなく身振り手振りを添えて表現する「繰り弁」は感動いたします。

 

更に落語の元になっているだけあって、高座説教を修練する説者の軽妙かつ深い語り口調はぜひ一度ならず何度でもお聞きいただきたいものです。

また説者によって、得意なお話の内容や繰り弁も違いますので、通はそういう聴き比べを楽しんだりも致します。

高座説教を聞いたことがある方は聴き比べを、まだ初めての方は高座説教の素晴らしさを是非体感して頂きたいものです。

また伝統的というと古臭いイメージが有りますが、実際はそんなことはありません。

日蓮宗では布教院と呼ばれる高座説教師の修行養成機関を設けておりますが、

修行に来るのは若いお上人方が殆どです。

私自身も何度か入院させて頂いておりますが、古臭いというよりも逆に新鮮なものに感じます。

子供の頃大好きだった時代劇の空気感がそのまま現代に蘇っている気さえ致します。

外国人が日本の古い文化に触れたがる感覚に近いのかもしれません。

デジタル化が進み、グローバルな現代社会でこそ日蓮宗の個性的な部分は際立つと思いますし、

ライブで見聞きできるお説教は素晴らしいエンターテイメント性すら秘めているのです。

 

ちなみに…

高座説教をお聞きするのは当山ではお布施などを頂いておりません。

ただお説教中に小さな籠が聴聞席に回ってくることがございます。

その場合はお説教師さんのお話に感動しただけ、少しでも構いませんのでお気持ちを小銭程度お入れ下さい。

こちらはお説教師さんへのお礼の一部とさせて頂きます。

粋な江戸の風習が今に息づく良い伝統だと思います。

 

もちろん大泉寺のお檀家さんでなくても、

ふだん日蓮宗とご縁のない方も自由にお説教を聞くことが出来ます。

ぜひ一度お越しくださり、仏さまのお心に触れてみてくださいませ。

ポスター&チラシのデザイン完成!

H27ポスター最終

毎年素材選びから、おおまかなデザインの概要

スケジュールなど全部決めてから業者と打ち合わせ

締切日から発注の期間が短く、

その間に文字や内容の校正やら内容変更

デザイナーは副住職の古い友人で、彼の仕事の都合もあり

打ち合わせは深夜になることも少なくありません。

とりあえずこれができた時には、お会式全体の内容がほぼ決定している状態になるので

少しホッとします。

後は決定した内容に向けて準備を進めてゆきます。

細かな内容はFacebookページのイベントページや

このブログで紹介してゆきます。

松葉谷御法難

松葉谷法難会(八月二十七日)

松葉谷は現在の鎌倉大町のごく一部地域をいいます。

私(副住職)の母はこの松葉谷の妙法寺というお寺より嫁いで参りました。

現在では私の弟・藤田是光が法燈を継承し、住職として跡を継いでおりますが、

この妙法寺は日蓮聖人が鎌倉における布教活動の拠点として構えていた御草庵跡地に建立されました。

松葉ケ谷御草庵跡

元々は京都に移転された本山本圀寺がこの地にあったといわれております。

詳しくはこちらをご覧ください。

さて、この御草庵におきまして、日蓮聖人が住む松葉谷の草庵が夜襲をされました。

この日に営む報恩慶讃の法会を松葉谷御法難会といいます。

聖人は文応元年(一二六〇)八月二七日の夜、念仏者を中心とする暴徒に襲撃されました。

草庵は焼かれたものの、裏山に逃れて危機を脱した聖人は、下総の富木常忍のもとに身を寄せられました。

松葉谷法難は『立正安国論』献呈後、一カ月余りして起きた念仏者等の聖人殺害をはかった暴挙でしたが、

法華経弘通者は身命にかかわる難に遭遇するという法華経の予言を身に帯して行動された聖人は、

この難を法華経弘通者の必然として甘受されました。