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日蓮大聖人御降誕800年法要について
毎年大泉寺では
釈尊涅槃会・宗祖御降誕会を執り行っています。
小規模ながらそれなりに関係者にご参拝頂きご回向しておりますが、
今年はコロナ対策で総代さんのみのご参加になります。
この数年、様々な準備をしてきました。
「プラステラスフジヤマ」をはじめとして地区ごとの慶讃事業、
大泉寺でも山門建立などを含めて、この御降誕800年を迎えるための準備でございました。
しかし正当の今年はコロナ禍によりすべてを縮小せねばならず、
日蓮大聖人御降誕の地「誕生寺」への団参も無期延期状態になりそうです。
霊跡である誕生寺さまは、それこそ全山挙げての大事として準備をされた中でさぞ無念であるとお察しする次第です。
明日がその御降誕800年の聖日となりますが、
誕生寺でおこなわれる宗門法要がWeb配信されます。
https://www.nichiren.or.jp/800houyou/
2月16日(火)10:30〜
ぜひ↑↑↑皆様にもコチラへとご参加頂きたく思います。
コロナ収束の暁には馳せ参じると心に決め私も参列致します。
また堂内の大型スクリーンに参列者の顔が映し出されるようです。
またこの御降誕宗門法要は50年に一度の大法要です。
参加される方はWEB参加とはいえ、お持ちの方は行衣着用、数珠などをお持ちください。
今回は宗門法要があるため当山の法要は配信致しませんのでご注意下さい。
https://koutan800.com/special_amano/
あと関連して御降誕800年を記念し、
宗門ではイラストレーター「天野喜孝」さんに法華経の世界を描いて頂いたようなのですが、
先日完成披露が行われました。
https://www.nichiren.or.jp/information/shuumuin/20210212-5288/
この画も明日16日、17日と誕生寺宝物館にて一般公開されるようなので
お近くの方はコロナ対策を万全にした上でご参詣ください。
ちなみにこの記念で5枚描かれたサイン色紙が抽選で住職が当選し、
お寺に保管してありますので、近日展示予定です。
節分追儺式
本来ならば今のような状況でこそちゃんとやりたい節分の行事。
今年は124年ぶりに2月2日が節分となります。
前回はなんと明治30年!!
暦の関係でこういうことが起きるのですが、うっかり間違えてしまいそうですね。
今年はこの日本人に親しまれた行事ですら人を招いてできない状況が続いております。
しかし人は呼べなくともご祈願はできます。
寺族のみで檀信徒をはじめとして日本中の人々の安寧を祈願いたしました。
さて、節分といえば豆まき。
邪気を祓うために「鬼は外福は内!」と掛け声をかけて投げるのが一般的ですが、日蓮宗のお寺では「鬼は外」を言わないことがあります。
日蓮宗では法華経を信仰していますが、その法華経の守護神の中に「鬼子母神」様がおいでになります。
鬼子母神様は名前のとおり、鬼の姿をしておられます。
元々500人もの子供を持ち人の子をさらって食べる悪鬼だったのですが、お釈迦様は鬼子母神の子を1人お隠しになりました。
そうすると世界中を7回も探し回るほど心配しました。
その鬼子母神にお釈迦様は「500人も子供がいるお前が、たった1人の子供の心配をしている。1人しかいない子供がいなくなった母親の悲しみは如何程のものか。改心し仏法に帰依すればお前の子供はすぐ戻るだろう」
と諭したのでした。
以来、鬼子母神様は法華経の守護者となったのです。
二体とも当山の鬼子母神様ですが、邪気から仏法を守護する鬼の姿と、子供に見せる慈愛に満ちた表情の二面性が鬼子母神様の特徴です。
この悪鬼が改心した鬼子母神様がいらっしゃるので「鬼は外」とは言わないのですね。
とはいえ、節分追儺式は邪気を祓う儀式。
ご家庭でもできる範囲で構いませんのでしっかりお経をあげ豆まきをし、福を招き入れましょう!!
葬儀・法事などのリモート配信について
一部地域の緊急事態宣言以降、
対象地域にお住まいのお子さん・お孫さんなどがコロナウイルス感染拡大予防のため、
参列を自粛せざるを得ない状況にあり、ご家族との最期のお別れを諦めるという悲しい状況にある方も少なくありません。
当山ではそのような方々に「リモートでのご参列」をお勧めしています。
お葬儀などの最期のお別れというのは、人にとってとても大切なものです。
一生の心残りになるかもしれません。
最期にお顔も見れなかったなんてあまりにも悲し過ぎますよね。
せめて心を葬儀式場に、画面越しにもご参列、ご供養頂きたいと思います。
お葬儀だけではなく、お年忌法要なども対応致しております。
実際にご希望の方は住職までお問い合わせください。
ようやく冬化粧
昨年末から寒い割に富士山に雪が積もらず、少し積もっても雪が少ないのですぐ溶けてしまったりと物足りない感じがずっとしていましたが、今朝は久々に真っ白になっていました。
この姿を見ると安心する人も多いのではないでしょうか。
新年の御挨拶
皆様、新年あけましておめでとうございます。
また喪中の皆様におかれましては
新年となりましたが今年もよろしくお願いいたします。
私は令和元年の12月に新住職となりほぼ丸一年経ちます。
新年の御挨拶であまり重い話はしたくないのですが、
住職交代直後よりコロナウイルスの影響ですべての行事は中止となり、
お寺としての活動はかなり制限せざるを得なくなりました。
お寺だけでなく日本中が同じ状況でした。
より辛い思いをした方も本当に多かったと思います。
この度も富士・富士宮をはじめとし、全国で急激に感染される方も増えている状況で、
「除夜の鐘」を中止致しました。
おそらく太平洋戦争のとき、お寺にあった鐘楼や仏具などの金属類の供出をしたとき以来の出来事でございます。
今、大泉寺にある鐘楼は昭和24年に再建されました。
以来72年ぶりの本当に大変な出来事でございます。
そんな令和2年も明け新たな年を迎えましたが、すぐに状況が好転するわけではありません。
より気を引き締めて望まねばならない状況ではございますが、
今、世の中では人々が少しでも良い状況になるように皆が一生懸命知恵を絞り前に進んでいます。
ワクチンも開発されまもなく日本でも接種が始まると言われています。
効果の程はまだわかりませんが、今まで未知の病と向き合い一歩ずつ前に進んできたのが人類の歴史でございます。
今日新年をお迎えするにあたり、疫病退散、有縁無縁の皆様の家内安全、身体健全などをご祈願致しました。
皆様の中にも新年をお迎えして何かしらお願いをした方も少なくなかったとお察し申し上げます。
仏様や神様の前でお願いをすることは
「誓願」
といいます。
これは只「願いを叶えてください」と一方的にお願いをするものではなく、
「私は叶えたい目標のために、このような努力をしますのでどうかお見守りください」
と誓いを立てることをいいます。
必ずこの状況は良くなっていきます。
今日、またお正月中に立てた誓願をぜひ胸に抱いて今年一年がんばって頂きたいと思います。
私も頑張って前に進んでゆきます。
どうぞみなさま、本年が皆様にとって良い年でありますようお祈り申し上げます。
妙覺山大泉寺
第四十世 遠藤是真