驚くほど早い梅雨入りですね

大泉寺のある東海地方も例年より20日早く梅雨入りしました。

統計以来2番目の早さとの事ですが、早く梅雨入りしても夏が来るのが早い訳ではないそうなので、長梅雨の可能性もあるそうです。

昨年の長雨も参りましたが、今年はどうなるでしょうか。

土曜日には大変良い天気の中、境内の清掃作業をすることができました。

コロナ禍以降、ある程度の人数が集まったのは初めてでとても嬉しい気持ちになりました。

例年だとみなさんが楽しみにしているのが、休憩の時に漬物をかじりながらお茶を飲んで談笑する事ですが、

今年はコロナ対策で水分補給だけと味気なくはありましたが、久々に顔を合わせる皆さんはとても楽しそうでした。

この様な植え込みの中も綺麗にして下さいました。

檀家のみなさまには、境内が綺麗に保たれているのは、多くの方の支えがある事をぜひ知っておいでください。

境内も綺麗になり、余った時間でアジサイの植栽もやっていただきました。

これから雨が続くので植え替えにはちょうど良いタイミングでしたね。

次回は7月24日(土)です。

初めての方も気兼ねなくご参加下さい。

節分追儺式

本来ならば今のような状況でこそちゃんとやりたい節分の行事。

今年は124年ぶりに2月2日が節分となります。

前回はなんと明治30年!!

暦の関係でこういうことが起きるのですが、うっかり間違えてしまいそうですね。

今年はこの日本人に親しまれた行事ですら人を招いてできない状況が続いております。

しかし人は呼べなくともご祈願はできます。

寺族のみで檀信徒をはじめとして日本中の人々の安寧を祈願いたしました。

さて、節分といえば豆まき。

邪気を祓うために「鬼は外福は内!」と掛け声をかけて投げるのが一般的ですが、日蓮宗のお寺では「鬼は外」を言わないことがあります。

日蓮宗では法華経を信仰していますが、その法華経の守護神の中に「鬼子母神」様がおいでになります。

鬼子母神様は名前のとおり、鬼の姿をしておられます。

元々500人もの子供を持ち人の子をさらって食べる悪鬼だったのですが、お釈迦様は鬼子母神の子を1人お隠しになりました。

そうすると世界中を7回も探し回るほど心配しました。

その鬼子母神にお釈迦様は「500人も子供がいるお前が、たった1人の子供の心配をしている。1人しかいない子供がいなくなった母親の悲しみは如何程のものか。改心し仏法に帰依すればお前の子供はすぐ戻るだろう」

と諭したのでした。

以来、鬼子母神様は法華経の守護者となったのです。

二体とも当山の鬼子母神様ですが、邪気から仏法を守護する鬼の姿と、子供に見せる慈愛に満ちた表情の二面性が鬼子母神様の特徴です。

この悪鬼が改心した鬼子母神様がいらっしゃるので「鬼は外」とは言わないのですね。

とはいえ、節分追儺式は邪気を祓う儀式。

ご家庭でもできる範囲で構いませんのでしっかりお経をあげ豆まきをし、福を招き入れましょう!!