文永8年の今日、日蓮大聖人はその御生涯でも大難中の大難と呼ばれる「龍口法難」に遭われました。
鎌倉の松葉ヶ谷にあったご草庵を幕府によって襲撃され、囚われの身になられた挙げ句に市中引き回し、斬首刑に処す為に龍ノ口の刑場まで連行されてしまいます。
ここに至るまでのドラマ!!
そして大聖人はどのように難を逃れたのか!?
大変気になるところですが、これは高座説教で大聖人の御一代記をお聴き頂ければ、楽しみながらお説教を聴くことができますよ。
さてこの日はその後、龍口法難会として日本全国の日蓮宗寺院で御回向を致します。
特に龍ノ口の刑場跡に建立された、片瀬江ノ島の霊跡本山「龍口寺」では盛大に執り行われ、万灯行列が列をなして巡礼が行われます。
かなり盛大に行われていますので、初めての方はびっくりするようですね。
思い起こせば初めて万灯行列を見て参加をしたのもこの龍口法難でした…もう30年も前の話です。
龍口寺のある片瀬江ノ島や塔中寺院のある腰越は海がすぐ近くの漁師町です。
季節もお会式より夏に近いので、漁師町の夏祭りの雰囲気も漂わせていて面白いです。
また大聖人が捕らわれた松葉ヶ谷には妙法寺が建てられましたが、現在でもこの日は日本各地から参拝者が訪れます。
妙法寺ではこの龍口法難と、8月の松葉ヶ谷法難の日には「厄除け生姜」をお供えします。
これは松葉ヶ谷法難の時に、白猿が大聖人を御猿畠へ導き逃れられた際に、山中の生姜をさし上げたといわれることにちなんでいます。
この時期は夏の疲れも出る時期ですので滋養の良い生姜と味噌が身体に染み渡ります。
白猿も一説によると日蓮聖人を助けた忍びであったとか・・・ロマンのある話です。
妙法寺は鎌倉の苔寺として熱心な観光客に人気です。
住職の妻の実家であり、現在は次男が跡を継いでおりますのでぜひご参拝下さい。
最初に龍口法難は高座説教の御一代記として語られると申しましたが、どこで聴けるのか判らなければ聴くこともままなりませんのでご紹介致します。
9月13日(木)14:00~ 富士市 岩本実相寺書院にて 布教師会主催 月例講話9月 「会員有志による祖伝」
10月14日(日)14:00~ 大泉寺お会式 本堂にて 高座説教「東光寺住職 川名義博上人」
ともに入場無料です。
お檀家様でなくとも自由に聴聞できますので、ご来場下さいませ。