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住職認証式
お会式の直前ですが
10月17〜18日に総本山身延山久遠寺にて行われる
「住職認証式」
に出席してきました。
お会式情報の更新が滞り申し訳ありません(゚Д゚;)
既に法務局や県庁、宗務院などへの書類手続は済んでおり
「宗教法人の代表役員」
としては既に効力があったのですが、
宗教上の「寺の住職」
としては、日蓮宗管長から直々に証書を渡して頂いてから正式に名乗れるようになるわけです。
認証式へは、当山総代3名と共に出席し
新住職・総代は別の場所で様々な心得を講義で学んで参りました。
大泉寺のある富士宮は身延まで車で45分程度の距離なので、
移動にはさほど労力を使わずにすむのですが
日蓮宗の住職認証式は身延でしか行われませんので九州や北海道の方達もやってきます。
前日には身延近郊に入り、終了後も場所によっては泊まりになるかもしれません。
毎年輪番でも登詣し、気が向けばドライブがてら行くことも出来る近さゆえに
いつでもお参りできる有り難さはもう少し感じないといけませんね。
認証式を経て改めて住職としての責任の重み、
日蓮聖人からお寺をお預かりするということを胸に刻んでがんばってゆきます。
お会式情報③
お会式に身延山高校雅楽部をお招きして、屋外演奏を行います。
雅楽は東儀秀樹さん等でも有名になりましたが
千年前より伝わる宮廷音楽です。
今月二十二日におこなわれる「即位礼正殿の儀」でも奏でられることと思います。
その「雅楽」を演奏する高校の部活ですが、
全国でも雅楽部が存在するのはわずか3校しかないそうで
高校生の奏でる雅楽は激レアともいえます。
上の写真は大泉寺花まつりでのものですが、
正装に身を包み一生懸命演奏して下さいます。
雅楽の楽器はすべて竹や木などで作られていますが
想像以上に大きな音が出ます。
屋外でPAなしでも十分楽しむことが出来ますし、
普段目にすることのない雅楽器を間近で観るよい機会ではないでしょうか?
インスタ映えも間違い有りませんね!!
直後に控える「即位礼正殿の儀」に向けて予習して、
家族や同僚に知識や教養を披露すると一目置かれるようになるかも…
冗談はさておき、ぜひ一度聴いて目にしてほしいものです。
お会式に向けて
お会式情報②
大泉寺のお会式では本堂内部がいつもとはずいぶん様子が変わります。
一年に一度だけ富士山天拝祖師像・寺宝の曼荼羅がご開帳されるのです。
寺宝のお曼荼羅は数が多く、
本堂内の壁面をすべて大曼陀羅御本尊が埋め尽くす様はかなりの異空間となります。
また、富士山天拝祖師も普段はお厨子の中にありますが、
お会式のときにはご開帳し
御祖師様の手元から境内までつながれた紐を握ることで
その功徳を頂くことが出来ます。
この祖師像は幕末の黒船来襲の折に
富士山から京都御所まで遷座し孝明天皇が国の平穏を祈願された祖師像です。
そのため「天拝」と称されております。
またこのご開帳にあわせ、特別祈祷を行います。
こちらは有料となりますが
昔から信仰を集める「天拝のお祖師さま」の元で功徳を頂いてこれからの一年間の平穏を祈り、
そして来年のお会式で一年間の無事を御祖師様に報告し、
その報恩をすることは大変に意義のあるものです。
特別祈祷をお申し込みの方にはお札をお渡し致します。
紙札 三千円
木札中 五千円
木札大 一万円
となっております。
当日受付もございますので是非お申し込みの上、ご一緒に祈願してみてはいかかでしょうか?
お会式情報
台風19号により各地で被害が報告されております。
被災されました皆様におかれましては、
御回向申し上げますとともに一刻も早い復興を御祈念申し上げます。
お会式正当の12日~13日は
池上本門寺や身延山で予定されていた万灯行列は中止となってしまいました。
未曾有宇の天災でしたので致し方ないところですが、
運営側の皆様の苦悩をお察し致します。
さて大泉寺のお会式ですが十月二十日日曜日です。
今回は住職の代替わりにより、法要は新住職が導師を勤めさせて頂きます。
大泉寺では10名を超える僧侶で法要を行います。
また昨年好評だった「身延山高校雅楽部」による入堂演奏も行います。
厳かな雰囲気を感じてほしい所です。

また法要後にはお会式恒例のお説教があります。
今回のお説教さんは高座説教の名士
「塚本智秀上人」です。
塚本上人は地元芝川の円恵寺御住職であるとともに、説教師としての実力も日蓮宗でもトップクラスです。
後進の育成として宗門修行機関「布教院」講師、現在は地区の僧侶をまとめる宗務所長をお勤めになるなど、大変ご活躍をされています。
落語への造詣も深く、その知識を活かした語り口調は年齢を問わずどなたでも聴きやすいお説教を楽しませて下さいます。
お説教・・・つい小難しいものを想像してしまいますが、高座説教は楽しむものです。庶民の娯楽・落語は高座説教が原型となっているもので、昔は説教師のお話も庶民の娯楽の一つでした。
基本的には江戸時代からスタイルは変わっていないそうですが、話の内容は現代の話と仏教を絡めたものになりますので、聴きやすいものです。
一方、高座説教の特徴の一つである「祖伝」という日蓮聖人の御一代記は、遙か昔より伝わるまるで時代劇のような語り口調で、これも説教師さんの個性が出るところなので色々な説教師のお話を聞き比べるのが「通」の楽しみ方です。
お寺の本堂と「祖伝」という昔からのスタイルを楽しむもよし。
現代的な「説」を楽しむもよし。
説教師の個性を聴き比べるのもよし。
楽しみ方は人それぞれです。
特に近年はインバウンド需要で日本的なものの価値が見直されてきました。
今まで聴いたことがない方も、今ここで大人の嗜みとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
法要・お説教ともに入場無料で、大泉寺のお檀家さんでなくとも結構です。
なるべく多くの方のご来場をお待ちしております。