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お会式に向けて
お会式情報②
大泉寺のお会式では本堂内部がいつもとはずいぶん様子が変わります。
一年に一度だけ富士山天拝祖師像・寺宝の曼荼羅がご開帳されるのです。
寺宝のお曼荼羅は数が多く、
本堂内の壁面をすべて大曼陀羅御本尊が埋め尽くす様はかなりの異空間となります。
また、富士山天拝祖師も普段はお厨子の中にありますが、
お会式のときにはご開帳し
御祖師様の手元から境内までつながれた紐を握ることで
その功徳を頂くことが出来ます。
この祖師像は幕末の黒船来襲の折に
富士山から京都御所まで遷座し孝明天皇が国の平穏を祈願された祖師像です。
そのため「天拝」と称されております。
またこのご開帳にあわせ、特別祈祷を行います。
こちらは有料となりますが
昔から信仰を集める「天拝のお祖師さま」の元で功徳を頂いてこれからの一年間の平穏を祈り、
そして来年のお会式で一年間の無事を御祖師様に報告し、
その報恩をすることは大変に意義のあるものです。
特別祈祷をお申し込みの方にはお札をお渡し致します。
紙札 三千円
木札中 五千円
木札大 一万円
となっております。
当日受付もございますので是非お申し込みの上、ご一緒に祈願してみてはいかかでしょうか?
お会式情報
台風19号により各地で被害が報告されております。
被災されました皆様におかれましては、
御回向申し上げますとともに一刻も早い復興を御祈念申し上げます。
お会式正当の12日~13日は
池上本門寺や身延山で予定されていた万灯行列は中止となってしまいました。
未曾有宇の天災でしたので致し方ないところですが、
運営側の皆様の苦悩をお察し致します。
さて大泉寺のお会式ですが十月二十日日曜日です。
今回は住職の代替わりにより、法要は新住職が導師を勤めさせて頂きます。
大泉寺では10名を超える僧侶で法要を行います。
また昨年好評だった「身延山高校雅楽部」による入堂演奏も行います。
厳かな雰囲気を感じてほしい所です。
また法要後にはお会式恒例のお説教があります。
今回のお説教さんは高座説教の名士
「塚本智秀上人」です。
塚本上人は地元芝川の円恵寺御住職であるとともに、説教師としての実力も日蓮宗でもトップクラスです。
後進の育成として宗門修行機関「布教院」講師、現在は地区の僧侶をまとめる宗務所長をお勤めになるなど、大変ご活躍をされています。
落語への造詣も深く、その知識を活かした語り口調は年齢を問わずどなたでも聴きやすいお説教を楽しませて下さいます。
お説教・・・つい小難しいものを想像してしまいますが、高座説教は楽しむものです。庶民の娯楽・落語は高座説教が原型となっているもので、昔は説教師のお話も庶民の娯楽の一つでした。
基本的には江戸時代からスタイルは変わっていないそうですが、話の内容は現代の話と仏教を絡めたものになりますので、聴きやすいものです。
一方、高座説教の特徴の一つである「祖伝」という日蓮聖人の御一代記は、遙か昔より伝わるまるで時代劇のような語り口調で、これも説教師さんの個性が出るところなので色々な説教師のお話を聞き比べるのが「通」の楽しみ方です。
お寺の本堂と「祖伝」という昔からのスタイルを楽しむもよし。
現代的な「説」を楽しむもよし。
説教師の個性を聴き比べるのもよし。
楽しみ方は人それぞれです。
特に近年はインバウンド需要で日本的なものの価値が見直されてきました。
今まで聴いたことがない方も、今ここで大人の嗜みとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
法要・お説教ともに入場無料で、大泉寺のお檀家さんでなくとも結構です。
なるべく多くの方のご来場をお待ちしております。
昔の写真(お会式)
市内の代立寺さんから出てきた写真です。
いまから約60年前、立教開宗700年の節目に行われた
大泉寺お会式の写真です。
現在の街並みとはまったく違う景色なので最初どこだか解りませんでしたが
よく目をこらしてみると建物の屋根の上に
「西が丘幼稚園」と書かれたパネルが確認できます。
本人は覚えていないそうですが、
住職が小学校の頃なのでおそらくこの稚児達の中にいるんでしょうね〜
しかし凄い稚児の数です!!
今では考えられませんが、ベビーブーム真っ只中の団塊世代が稚児だったので
子供の数も今とは比較になりませんね。
お寺周辺の景色も今とはまったく違うので、
私が見てもどこで撮った写真なのかよくわかりませんが、
富士山と撮影者の位置関係や高さなどから、
今のお寺の参道より下の方だと思われます。
しかし列が長い!!
行列に万灯が2基、人力車、大傘、電柱のような巨大な幟、小さな幟多数が確認できます。
凄い!!
立て替える前の本堂です。懐かしい…
けど私が産まれるより遙か昔の様子なので、私の記憶とも大分違います。
須弥壇の仏様は今と変わらず我々を見守って下さっております。
古老に聞きますと、昔はお会式というのは唯一の娯楽、一年の楽しみの一つだったようです。
娯楽も増え、子供も減り、時代背景やお寺の置かれる環境も大きく変わった現代では、ここまでやるのはさすがに難しい、というかまず無理でしょう。
しかし大泉寺というお寺が、祖父の時代にここまでの事ができていたという事実。
過去のご住職達に負けてはいられません!!
頑張らないといけませんね!
重要なお知らせ
お盆に配布している寺報ですが、この度当山は住職の代替わりをすることとなりました。
住職交代の儀式「法燈継承の儀・入退山式」は
12月1日(日)に執り行います。
詳細は今後郵送物やサイトでご連絡して参ります。
取り急ぎご報告のみ申し上げます。