台風19号により各地で被害が報告されております。
被災されました皆様におかれましては、
御回向申し上げますとともに一刻も早い復興を御祈念申し上げます。
お会式正当の12日~13日は
池上本門寺や身延山で予定されていた万灯行列は中止となってしまいました。
未曾有宇の天災でしたので致し方ないところですが、
運営側の皆様の苦悩をお察し致します。
さて大泉寺のお会式ですが十月二十日日曜日です。
今回は住職の代替わりにより、法要は新住職が導師を勤めさせて頂きます。
大泉寺では10名を超える僧侶で法要を行います。
また昨年好評だった「身延山高校雅楽部」による入堂演奏も行います。
厳かな雰囲気を感じてほしい所です。
また法要後にはお会式恒例のお説教があります。
今回のお説教さんは高座説教の名士
「塚本智秀上人」です。
塚本上人は地元芝川の円恵寺御住職であるとともに、説教師としての実力も日蓮宗でもトップクラスです。
後進の育成として宗門修行機関「布教院」講師、現在は地区の僧侶をまとめる宗務所長をお勤めになるなど、大変ご活躍をされています。
落語への造詣も深く、その知識を活かした語り口調は年齢を問わずどなたでも聴きやすいお説教を楽しませて下さいます。
お説教・・・つい小難しいものを想像してしまいますが、高座説教は楽しむものです。庶民の娯楽・落語は高座説教が原型となっているもので、昔は説教師のお話も庶民の娯楽の一つでした。
基本的には江戸時代からスタイルは変わっていないそうですが、話の内容は現代の話と仏教を絡めたものになりますので、聴きやすいものです。
一方、高座説教の特徴の一つである「祖伝」という日蓮聖人の御一代記は、遙か昔より伝わるまるで時代劇のような語り口調で、これも説教師さんの個性が出るところなので色々な説教師のお話を聞き比べるのが「通」の楽しみ方です。
お寺の本堂と「祖伝」という昔からのスタイルを楽しむもよし。
現代的な「説」を楽しむもよし。
説教師の個性を聴き比べるのもよし。
楽しみ方は人それぞれです。
特に近年はインバウンド需要で日本的なものの価値が見直されてきました。
今まで聴いたことがない方も、今ここで大人の嗜みとしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
法要・お説教ともに入場無料で、大泉寺のお檀家さんでなくとも結構です。
なるべく多くの方のご来場をお待ちしております。