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プロの仕事

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皆さんは「高座説教」をご存知でしょうか?
日蓮宗独特の法話の仕方なのですが、落語の原点とも言われています。
高座説教について詳しくはまたの機会にご紹介致します。

私(副住職)の属する日蓮宗静岡県中部布教師会では現在、高座説教の教則DVDを製作中なのですが、昨日はその撮影を行いました。

私は裏方での参加となりますが、業者さんとの打合せや、撮影の仕方を拝見させて頂きますと、プロの仕事を間近で見るということは、違う職業でも色々と勉強になります。

ほんの数秒のシーンでも、じっくり時間をかけて妥協せず何テイクも撮影するのはとても神経を使います。
トータルでも数十分の動画で、撮影に3日掛かる事となりました。

普段何気なく観ているドラマや映画も、途方もない時間と手間をかけているのがよく解ります。

そういえば、我が家の三つ子を授かり産まれたときも、TV局から取材に来てましたが、私の横で何日かずっとカメラを回してましたが、実際に放映されたのはほんの数分でしたね。

スポーツ選手なども試合の為に練習を重ねます。
イチロー選手は天才と呼ばれる事を嫌うそうですが、天才という言葉が努力の積み重ねを否定するような気分になるのかもしれません。

我々僧侶も日々修行を積み重ねておりますが、僧侶にとって成果の披露の場というのは何処にあるのか?
お説教というのも披露の場ではありますが、お説教をするのも言説修行という修行のひとつでもあります。

学生時代、私が住み込みで修行生活をさせて頂いた日蓮宗宗立谷中学寮の当時の寮監・菅野先生がよく仰られておりました

「谷中学寮では細かいルールのようなものは決めません。ここで生活を共にする皆に守っていただきたいのは、ただ、僧侶たれ!」

これは「僧侶たれ」という言葉に全て込められています。
僧侶らしい生活を自分自身で考えて行動しろという意味です。

高座説教という優れた技術を、活かすも殺すも我々説教師の資質次第で、同じ言葉を同じように発しても、説得力に差が出るのはそういう「僧侶たるか」どうか。
ステレオタイプな僧侶像を体現するのではなく、個性を活かしながら言葉遣いや細かい仕草にも気を配り、その積み重ねが説得力を生むのでしょう。

久々に高座説教の所作に触れ、初心に帰って色々と考える事ができました。

お仏壇について②

仏壇

前回の補足になりますが、ご質問を戴いたり、後から気づいたことなどを少し。

上の画像はあくまでも一例であり、住宅事情によるお仏壇のサイズや、土地柄によって異なる場合もあります。

日蓮聖人像や、仏具なども予算やスペースによって無くてもよい場合があります。

御本尊は確実に菩提寺から拝受したものをお供えください。

市販されているモノはただの印刷物です。

お仏壇の本義は御本尊を安置することです。

御本尊は何十年もそのお仏壇やご家庭を守護してくださる大切なものですので、ちゃんとした御本尊をご用意ください。

 

  • 仏飯について

仏飯とは仏様にお供えするご飯やお茶のことを言います。

ご飯はその日炊いたものをお供えし、炊かなかった場合はお茶のみでも構いません。

供え方は注意が必要で、間違った供え方をしているお宅が多いのでよく確認してしてくださいね。

上の画像でもそうですが・・・

お茶が左、ご飯が右 となります。

違和感があると思いますが、通常我々がご飯を食べるときは左にご飯、右に汁物と決まっていますが、仏様も同じです。

お仏壇は仏様の側から見たときに正しい向きとなるよう、向かい合った私たちとは反対向きになるわけです。

 

  • 日蓮聖人像について

日蓮聖人像は日蓮宗ではとても大切な方ですので、極力安置してください。

ただ、スペース的に不可能であったり、金銭的に一度に揃えられない場合は無理せず余裕のある時に揃えてください。

お寺の本堂と同じ機能を有するお仏壇は、御本尊に日蓮聖人を含めて勧請してありますので、

御本尊さえあればすべての仏像をお供えしているのと同じ意味があるのです。

 

  • 三具足・五具足について

香炉・燭台(ろうそく)・立花(生花)を合わせて、それぞれ一つの場合は三具足、燭台・立花が一対になると五具足といいます。

これはお仏壇のサイズに合わせて選んでもらえば、数はどちらでも構いません。

 

  • 過去帳について

過去帳には、ご先祖様の御戒名や、忘年などが書かれています。

お位牌を置くスペースは限られていますので極力置いて、ご先祖様の御供養を致します。

また中は、1日~31日までのページになっており、

毎朝お参りをしたときにその日の日付のページを開きます。

祥月命日以外の月でも、月命日といい毎月そのページを開いたときに書いてあるご先祖様の御戒名を読み上げ御供養してください。

 

  • お供物について

一般的には果物やお菓子を高坏に載せてお供えします。

古くなる前に交換しましょう。

よく仏様にお供えしたものは食べられないという方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。

旬の初物など、夕食の前に少しお供えし、夕食の時に下げて食べても構いません。

また遠方の親戚や知人から頂いた物も一度お仏壇に供えましょう。

大きな箱の場合はお仏壇の下に置いても構いません。

 

  • お仏壇本体について

常識的なものであれば、デザインは細かい規定はありません。

ただ、お仏壇はその時限りではなく、ご家族が受け継いで何十年も使うものです。

流行に流されず、飽きがこないオーソドックスなものが良いでしょう。

素材も規定はありませんので予算に応じて選んでください。

但し、造りがしっかりしたものを選ぶことが肝心で、

ダメなものだと数年で扉がガタついたり、板厚が薄いものだと少し押しただけで凹んでしまうものまであります。

内部の構造については、極力3段は欲しいところです。

また最上段真ん中には、御本尊を掛けるフックがあるか確認してください。

無い場合は後付けでも構いませんが、物によっては背面の板が薄く貫通してしまったり、

画鋲などで押したときに板自体がゆがんでしまうものまであります。

購入するときは専門店でアドバイスを受けながら、

素材よりも造りに拘り、触って確認する事を忘れないで下さい。

 

  • お線香について

お墓参りで使うものより良いものを使ってください。

お墓参りでは杉線香をよく使いますが、煙は出ますがお香本来の香りはほとんどしません。

お仏壇では一度に使うのは1~3本ほどです。

高価なものでなくても構わないので、お香本来の香りがするものを選んでください。

稀に・・・カビが生えたり、湿気て曲がったものをそのまま放置しているお宅も見受けられますが、その場合は新しいものに変えましょう。

 

お施餓鬼にむけて

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7月4日のお施餓鬼・新盆会に向けて準備を進めています。
お施餓鬼はお会式に並んで大きな行事ですので、案内発送、境内の整備清掃、卒塔婆、施餓鬼旗、お供えの準備など細かいモノは書ききれないほど
多岐に渡ります。
およそ一ヶ月ほど掛けて準備しますが、お施餓鬼を終えるとホッとすると同時にお盆の準備を始めますので、お会式が終わるくらいまでは息をつく暇もありません。
あっという間に一年が過ぎてしまいますが、日々が充実している証拠なんでしょうね。

お会式に向けて

白蓮會もお会式に向けて始動しはじめました。

特に今年はお会式の前に、富士宮の富士山夏祭り「御神火祭」のパレードに参加します。

大泉寺は富士山との関わりが特に強いお寺なので、富士山の大泉寺御宝塔の前でも登山客の安全や、天下泰平国土安穏を祈願しに纏を振りに行く予定です。
富士山のイベントでは白蓮會の纏でパレードの露払いをしてきます。

現在、白蓮會の半纏を作成中‼️

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