境内トイレの使用問題について

今から10年くらい前に歌手・植村花菜さんの「トイレの神様」という歌が流行しました。

紅白でも歌われていたのでご存じの方も多いと思います。

その歌詞は日本人の心に素直に入ってくるすばらしいもので、今でもラジオなどで流れると胸に響きます。

 

ここ数ヶ月、お寺の境内トイレの使用についてトラブルが続いております。

基本的には当山参詣者のために設置されたトイレであり、清掃・使用に関わる経費は浄財にて賄っております。

またお寺は地域におけるコミュニティの場でもあるためお檀家さんに限らず使用できる場所です。

なので様々な方が出入りしている中で、トイレの使用に問題のある方が見受けられます。

  1. トイレットペーパーの盗難
  2. トイレの使用法に問題がある 等が主な問題なのですが

 

1.トイレットペーパーの盗難・・・論外です。

予備も含め数日で紛失しておりますが、以前は数ヶ月は保っていたものです。

実際に参詣された方からも困っていると頻繁に苦情が出ておりますが、毎週在庫はチェックしています。

たとえ一つ100円程度の物であったとしても、盗難は立派な犯罪行為であり
刑法第235条に規定され窃盗の罪とし、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処されます。

また浄財で購入した物を持ち帰るのは、許される物ではありません。

お寺は心を清く保つための場所であることを心に留めおきください。

トイレ前には防犯カメラも設置されております。

仏様も、防犯カメラも

「あなたの事を観ていますよ。」

 

2.トイレの使用法に問題がある

こちらも後で使う方や、清掃する方の気持ちになってお使い頂きたいものです。

便器にの周りに汚物が付いてしまうのは、場合によって仕方ないとは思いますが・・・

せめて「少し清掃する」「寺務所に伝える」などのことはして欲しいのです。

毎週清掃はしておりますが、寺でも人員に余裕がなく数日放置されてしまう可能性もあります。

そうなると後で利用する方すべてが嫌な思いをするどころか、使用困難な事も考えられます。

これも自身のことはキッチリして頂きたいものです。

皆が気持ちよく使えますようご協力をお願い致します。

 

どちらも以前はほとんど無かった問題です。

トイレの在り方は心を映す鏡です。

 

人を疑い使用に制限を設けたり、

常時監視するようなことはしたくありません。

 

トイレの神様の歌詞には

「トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで」

とありますが、人の美しさとは心の内側が反映されるものです。

心の内から美しくありましょう。

またトイレの守り神様には「烏蒭沙摩明王」という神様がいらっしゃいますが、

不浄を焼き尽くす炎の神様でもあります。

不浄な心を焼き尽くされぬよう・・・

 

お寺のトイレに限らず、

使用や管理は自分以外の誰かがやってくださる場所

「自宅以外にあるトイレはすべて善意の施設である」

ということを忘れずにお使い頂けたら幸いです。

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