新年の御挨拶

皆様、新年あけましておめでとうございます。

 

また喪中の皆様におかれましては

新年となりましたが今年もよろしくお願いいたします。

 

私は令和元年の12月に新住職となりほぼ丸一年経ちます。

新年の御挨拶であまり重い話はしたくないのですが、

住職交代直後よりコロナウイルスの影響ですべての行事は中止となり、

お寺としての活動はかなり制限せざるを得なくなりました。

 

お寺だけでなく日本中が同じ状況でした。

より辛い思いをした方も本当に多かったと思います。

 

この度も富士・富士宮をはじめとし、全国で急激に感染される方も増えている状況で、

「除夜の鐘」を中止致しました。

おそらく太平洋戦争のとき、お寺にあった鐘楼や仏具などの金属類の供出をしたとき以来の出来事でございます。

今、大泉寺にある鐘楼は昭和24年に再建されました。

以来72年ぶりの本当に大変な出来事でございます。

 

そんな令和2年も明け新たな年を迎えましたが、すぐに状況が好転するわけではありません。

より気を引き締めて望まねばならない状況ではございますが、

今、世の中では人々が少しでも良い状況になるように皆が一生懸命知恵を絞り前に進んでいます。

ワクチンも開発されまもなく日本でも接種が始まると言われています。

効果の程はまだわかりませんが、今まで未知の病と向き合い一歩ずつ前に進んできたのが人類の歴史でございます。

 

今日新年をお迎えするにあたり、疫病退散、有縁無縁の皆様の家内安全、身体健全などをご祈願致しました。

皆様の中にも新年をお迎えして何かしらお願いをした方も少なくなかったとお察し申し上げます。

仏様や神様の前でお願いをすることは

 

「誓願」

 

といいます。

これは只「願いを叶えてください」と一方的にお願いをするものではなく、

「私は叶えたい目標のために、このような努力をしますのでどうかお見守りください」

と誓いを立てることをいいます。

 

必ずこの状況は良くなっていきます。

今日、またお正月中に立てた誓願をぜひ胸に抱いて今年一年がんばって頂きたいと思います。

私も頑張って前に進んでゆきます。

 

どうぞみなさま、本年が皆様にとって良い年でありますようお祈り申し上げます。

 

妙覺山大泉寺

第四十世 遠藤是真

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