「おひがん」今年も「彼岸」の時期となりました。
「彼岸」とは「彼の岸」つまり向こう側の岸のことで、仏様のみ教えに導かれて安らかな生活を送ることができる世界をいいます。
向こう側があるならばこちら側の岸「此岸」があるわけで、この世界は迷いと苦しみに満ちた、私たちがいま生きている世界です。
苦しみに満ちた世界(此岸)から仏様のみ教えに導かれて生きる安らぎの世界(彼岸)に渡ることを心に誓い、そのために毎日の生活の中で、仏様が示された次の六つの行いを実践することが「お彼岸」の意味です。
一、布施 物・心・行い を喜んで他の人に与えること
二、自戒 真実の道を歩み規律をしっかり守って生きること
三、忍辱 苦しみ・悲しみに出会っても、やがて平穏な日々があることを信じて耐え忍ぶこと
四、精進 今いっときの尊い命を本当に生かすよう、何ごとも怠らず励むこと
五、禅定 どんな時でも深く考え決して心を乱さないこと
六、智慧 仏様のみ教えを学び、それをよりどころとして正しく考え判断すること
この六つの行いを「六波羅蜜」という。
六波羅蜜とは「幸せに生きるための実践項目」です。
どうぞ六波羅蜜を実践して幸せになってください。
{大泉寺新聞005住職記事より」