自然災害

7月の豪雨被害の際には、お寺の玄関にて義援金を募ったところ、

多くのお檀家様にご協力を賜りましたことをお礼申し上げます。

その後も8月の災害級酷暑、9月に入り台風21号、北海道胆振東部地震と日本中が被害に遭っています。

今回大泉寺では台風の時も植木鉢やバス停が倒れるくらいの被害ですんでいますが、

地震から一晩明けた被災地の方々は不安な夜を過ごされたことと思います。

犠牲者のご冥福をお祈り申し上げますとともに、少しでも早い復興を祈念申し上げます。

 

今から7年前、東日本大震災の4日後にこの富士宮でも震度6強の地震がありました。

当時は未曾有の大災害に日本中が大変なことになっていましたのでこの富士宮地震はさほど話題にはなりませんでしたが、

書院の壁が割れ、瓦が落ち、墓地の階段が崩落、墓石の倒壊などお寺でもかなりのダメージを受けました。

そしてその年の8月には台風12号により鐘楼の屋根が剥がれるなど、平成23年は災害の年でした。

それ以降、毎年温暖化によって台風は大型化してきて各地に大被害が続いています。

今から30年くらい前、私が子供の頃はここまでの規模の自然災害などありませんでしたので、

将来こんな時代が来るとは夢にも思いませんでしたが、これからの時代は起きることを想定しながら備えをしておくことが大切かもしれません。

水や食料の備蓄、ハザードマップの確認、有事の際にどのような対応をするのか家族でよく話し合いましょう。

 

日本は古来より自然災害と関わり合いながら生きてきました。

日蓮聖人の御遺文(遺されたお手紙などの文章)にも地震や嵐・干ばつなどの様子が記されています。

古来より人は外的要因によって身の回りに降りかかる災いに備えてきました。

仏教を始めとする宗教もそのひとつです。

何か大変なことが起きたときに、心の有り様を示してあるのが経典です。

特に日蓮宗の信仰する法華経は来世の救済ではなく、今を生きることの大切さが説かれております。

食料や避難場所などの物理的な備えと同じく、心の備えもしておきましょう。